本書の4つのキーワード
「アジャイル」 まずやってみる!
「パーパス・ブランディング」 パーパスをブランドへと高める!
「レジリエンス」 組織力!
「イノベーション」 知の探究は再生につながる!
変革の中核を成し、現在の経営やマーケティングに求められる重要なアプローチ
価値観を変化させることに成功した企業16社の事例が紹介されている!!
価値観変える??なんかすごない!?
と思って、衝動買い案件 です!!
本の内容の前に、少し私事ですがお話しさせてください。
自分はセラピスト(病院勤務)として働いています
セラピスト業界はマーケティングやブランディングという類にはとても苦手意識を持っていると思います(個人的な感想)
セラピストとして働いていれば怪我・病気により、治したい・家に帰ることが出来ない等の何かしら患った方が入院されます
自分たちセラピストは 何もしなくても 、患者様は入院してきます
何もしなくても ある程度仕事はあるわけです
マーケティングやブランディングは病院経営陣の仕事であり、セラピストは何かを売り込むわけでもありません
そのため、マーケティングやブランディングの概念は基本的に必要はありません
もちろん、経験年数、自己研鑽に積極的なセラピスト等、知識・技術の違いはあるため、入院患者様からの反応は異なり、病院内での患者様が感じるサービスの違いはあるかと思います
組織内での自分の売り込みは無いとは言いませんが、保険点数は決まっているため、組織として得られる収益は変化せず、自分の価値を表現することは狭義的になっているように感じます
勘違いされてしまうと良くないのでここで申し上げますが、
やりがいはとてもあります!!めちゃあります!!
ただ、新人・熟練者・熱心な人・怠け者 誰が実施しても同じ収益です。
紹介料などもないため、価値の数値化が難しい職種ではないかと感じています。
自分このようなことをよく考えることがあります…
と前置きはここまでにしておいて、
このようなセラピストとしての考え事(悩みとは言いたくない性分)をもとに本の内容を少し紹介していこうと思います
今回前述したように4つのキーワードがありました。
この中でも、自分の境遇として当てはまったのは
「レジリエンス」
「イノベーション」
この2点です
まず、「レジリエンス」
自分たち医療従事者には当たり前になっていますが、チームアプローチ が重要です。医者・看護師・セラピスト・介護士・ケースワーカー等々、1人の患者様に多くのスタッフが関与して、退院に向けて支援していきます。まさに、組織力 が重要です。
今回書籍の中で4社の内容が記載されており、特に参考になった内容は
リクルートの「個を尊重」するマネジメント戦略
リクルートは営業力を高めるとのことですが、個人のスキルはどの業界でも重要かと思います
「個の尊重」というマネジメントの原則があり、社員1人ひとりに裁量を与え、自由度を高めながら、挑戦と失敗 の経験を積み重ねる事で個人の成長を実現している
自分達セラピストは基本的に患者様と1on1の関係です
全体的にみればチームアプローチなんですが、やはり個人のスキルは必要不可欠なんです
カンファレスやディスカッションをして患者様へのサービス提供はしていますが、やはり個人スキルは欠かせません
このあたりは、リクルートも小集団活動の組織という考え方もあり、ととても似ていると感じています
チームでありながらも、「個を尊重」 しながら働くことの重要性を再確認させてくれました
そして、「個の尊重」から業績を上げるためのに2つのリーダーシップ論が書かれています
「TFL:トランスフォーメーション・リーダーシップ(Transformation Readership)」
「SL:シェアード・リーダーシップ(Shared Readership)」
TFL:トランスフォーメーション・リーダーシップ
明確なビジョンを掲げ、部下と共有し、組織や仕事の魅力を部下に伝える事で、部下のモチベーションを高める手法
従来研究では、TFLの高い人は他者の 内発的動機を高める 事が判っているそうで、
内発的動機を高く保つことは個人の自立と成長を促すとのこと
内発的動機付けは重要なのは知ってるけど、それが難しいんですよねぇ…
セラピストは内発的動機を高める事はとても重要と考えています
先ほども言いましたが、保険点数で頂けるお金は決まっています
給料も至って平均値(病院によって異なりますが…)かと思います
そのため、お金のためにと思っている方は向いていません
一番のやりがいは患者様からの有難いお言葉
「ありがとうね!」 「助かった!」
当たり前の言葉のようで、当たり前ではないこの言葉が最大のやりがいです。
このやりがいのために、自分がどれだけ頑張れるか、そして 後進育成 できるかがとても重要であると感じています
「個の尊重」
とても、重要なテーマだと思いました
そして2つ目のリーダーシップ論
SL:シェアード・リーダーシップ
組織・チームの複数のメンバー全員がリーダーシップを執ることにより、目標を達成する手法
ここではチーム内での 知の交換 が極めて重要である
その結果、新たなサービスを生み出し続け、組織としての機動力を高めると書かれています
最近、新人の子が介護保険に関して調べてきてくれて、自分も知らない知識があって勉強になったなぁ
セラピスト業界は、人間の身体を対象にしています。正直に言います。知らない事多すぎます!!
生理学の本はマイクタイソンのパンチくらい重たいんです
解剖学の本はアメリカのハンバーガーくらい厚いんです 失礼しました…
新たな知識を得るには1人では限界があります
知の交換 は医療業界ではとても重要だと感じています!!
そして、リーダーシップは患者様を支援するうえで必要とも言われています
患者様は患った身体を自身ではうまく理解できておらず、コントロールできていない状態です
そのため、セラピストは身体の治療もしますが、同時に立ち方・歩き方の指導をしていきます
ここには指導する力、信頼される力など、リーダーに必要な能力が存分に発揮されます
セラピストにとって、リーダーシップは後進育成のみならず、患者様への支援としてとても重要であると再認識させてくれた内容でした!!
以上「個の尊重」は組織力の向上にはとても重要と感じた内容でした
ここまでは「レジリエンス」についてでした
自分の境遇に当てはまった内容2つ目
「イノベーション」
ここでも4社の紹介がされおり、今回はアマゾンがセラピストとして、とても共感を得やすかったです!
アマゾンは 最高の「顧客体験」 を基盤にしてオンラインストアにて集客させるプラットフォームであり
「顧客第一主義」の徹底をした
これは、顧客の価値を高めることを主眼に置いており、何をすべきか?どのように行動するべきか?を考える事が常に求められてきた
顧客から信頼されること、経済的な成果を継続的に両立してきた
そして、世の中に新しい価値を提案して、人々のお金の使い方を変える、「需要喚起」の流れを創りだした
指標として近年注目されているのが、「ウェルビーング(well-being)」の考え方
身体的・精神的・経済的・社会的に満たされた状態を指し、幸福で健康な状態を目指すという目的としての意味が含まれている
背景には経済社会にある、お金を軸として相対的な価値を決めることを意味する「客観価値」を見直す動きがある
物の価値をお金という指標で測る社会は、お金をどれだけ所有できるかを競い合う状況を生み出し、問題視されるようになった
相対して新たに「主観価値」が注目された
これは1人ひとりがウェルビーングになるために時間をどのように過ごすかが価値とされる
お金はその手段であると考え、「客観価値」から「主観価値」への変換を図る事が求められている
医療業界と共通する部分が多い!?
医療業界はサービス業であり、お金を稼ぐ!!というよりは、いかに目の前の患者様が健康的かつ活動的になって頂けるかを常に考えています
患者様は患ってしまったためにお金を手段として使わざる負えないのですが、「主観価値」は常に考える仕事だと感じています
最近は予防医療も進んできており、「主観価値」をどれだけ追求できるかは医療業界にとってとても重要であり、「イノベーション」に関して共感できた内容でした
以上、自分の境遇と似ている内容を上げていきました
各職種様々な境遇があると思います。他にも参考になる事が多くありました!
各社の戦略は日常生活でも役に立つのでは!?
是非手に取って読んで頂きたいと思います!!
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